扶養に関する制度としては、所得税法上の課税所得の控除や社会保険に関する保険料の免除などがありますが、ホストがHomiiにより得られる収入によって扶養から外れることになるかどうかは、それぞれの制度によって異なります。

以下では、ホストの皆様がHomiiを利用してホームステイを提供される際の参考として、これらの制度の概要をご説明します。

1.所得税法上の扶養に関する制度

所得税法上の扶養に関する制度としては、ホストが配偶者の扶養に入っている場合の制度(配偶者控除及び配偶者特別控除)と、ホストが配偶者以外の親族の扶養に入っている場合の制度(扶養控除)があります。それぞれの場合において、ホストを扶養している配偶者(納税者)は、一定の金額の所得控除を受けることができます。

⑴ ホストが配偶者の扶養に入っている場合

ホストが配偶者の扶養に入り、ホストを扶養する配偶者が一定の金額の所得控除を受けられる制度としては、配偶者控除と配偶者特別控除があります。

これらの制度によりホストが配偶者の扶養に入るかどうかの判断にあたっては、ホストの所得金額やホストと配偶者の生活実態などがポイントになります。そのため、Homiiから受ける報酬により、ホストの所得金額が一定額を超えた場合、ホストが配偶者の扶養に入ることができなくなる可能性がありますのでご留意ください。

詳細は、国税庁の「配偶者控除」、「配偶者特別控除」及び「配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか」に関する説明をご確認ください。

【TMI:国税庁の「配偶者控除」、「配偶者特別控除」及び「配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか」にそれぞれのリンクを貼ってください。

・「配偶者控除」〈https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1191.htm

・「配偶者特別控除」〈https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1195.htm

・「配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか」〈https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1190.htm〉】

⑵ ホストが配偶者以外の親族の扶養に入っている場合

ホストが配偶者以外の親族の扶養に入っている場合には、ホストを扶養する親族が一定の金額の所得控除を受けられる制度です。

ホストが扶養控除の扶養(扶養親族)に該当するかどうかの判断にあたっては、ホストと親族との続柄、ホストと親族の生活実態、ホストの所得金額などがポイントになります。そのため、Homiiから受ける報酬により、ホストの所得金額が一定額を超えた場合、ホストが親族の扶養に入ることができなくなる可能性がありますのでご留意ください。

詳細は、国税庁の「扶養控除」に関する説明をご確認ください。

2.社会保険上の扶養に関する制度

社会保険(健康保険と厚生年金)では、ホストが、社会保険に加入している家族の被扶養者に該当する場合には、個別に保険料を収める必要がありません。

健康保険に関しては、ホストが健康保険に加入していなくとも、健康保険に加入している人の被扶養者であれば、その病気・けが・死亡・出産について保険給付が受けられます。